【宮城/栗駒】日本ジオパークネットワーク全国研修会の開催支援

栗駒山麓ジオパーク推進協議会様よりご相談いただき、同地で開催された日本ジオパークネットワーク全国研修会の研修プログラム立案から当日のファシリテーション、成果の見える化までの過程をサポートしました。

研修会のテーマは「保全と活用」。ジオパーク活動が始めってから10年以上を経た今、ジオパークの根幹ともいえる地質遺産の保全について各地域で試行錯誤が続いている状況を踏まえて設定されたものです。
研修会の設計に当たっては、ジオパーク関連業務に従事した経験の長さによって研修内容の理解度が異なると考えられることから、初めてコース分けを実施し、 “守る” ことの必要性を知ることをゴールとするジオパークビギナーコースと、“守る” ための方法を知ることをゴールとするジオパーク経験者コースの2コースを設定しました。

また研修プログラムでは、参加者がご自身の地域での活動につなげられるように、研修の題材に具体的なサイトを取り上げて巡検したり、グループディスカッションやグループごとのプレゼンテーションの機会を複数回設けたりして、手法の定着を図りました。

研修会終了後しばらくしてから、参加者に向けて事後アンケートを実施し、研修会の満足度や研修内容がその後実務でどのように役立っているかなどを調査し、成果を見える化しました。アンケートでは「頭を使う研修会」で「アウトプットもしっかりしており、自らも主体として研修に参加していると感じられました」といった声も寄せられており、これを機にジオパーク全体のレベルアップが一段と進むことを願っています。