訪日外国人旅行者は年々増加しており、東京や京都といった大都市だけでなく、地方への訪問にも関心が寄せられています。今回は南紀熊野ジオパーク推進協議会様からのご依頼で、株式会社KOOと協力し、訪日外国人旅行者向けの南紀熊野ジオパークガイドブック【英語版】を制作しました。


日本向けのデザインの英語版ではなく、欧米豪向けのデザインを
英語版のパンフレットというと、日本語で日本人向けに制作されたパンフレットを、そのまま英語に翻訳して制作することも少なくありません。今回はそうした手法ではなく、ヨーロッパ各地やオーストラリアなどで実際に制作・配布されているパンフレットやガイドブックを集め、欧米豪の旅行者に馴染みのあるデザインを追求しました。そして、持ち運びしやすいA5サイズの冊子型を採用して、情報量を充実させた上質なデザインに仕上げるとともに、日本らしい「和」の要素として漢字をあしらいました。

訪日外国人旅行者向けに、日本、そして地域の背景を補足
日本では「江戸時代」といえばいつ頃のどんな時代かある程度イメージがつきますが、訪日外国人旅行者はそうはいきません。そこで、日本語のパンフレットの文章を翻訳するのではなく、訪日外国人旅行者向けに初めから英語で、日本特有の背景も補足しながら、記事を書き起こしました。
また、個々の場所やモノの紹介ページだけでなく、その背景となる歴史や地理、地質の解説ページも設け、南紀熊野という地域の全体像を掴めるよう工夫しました。

文化を入口に、大地へと誘う
ジオパークといえば、注目されるのは大地です。しかし地元では、平安時代に遡る歴史的な参詣道で、世界文化遺産の一部でもある熊野古道が、欧米豪の旅行者の人気を集めています。そこで、ガイドブックの冒頭ではあえて、多くの人が関心を寄せている熊野古道をまず取り上げ、そこから順に、伝統的な祭礼・生業・食、そしてそれらの基盤となる大地や自然環境を紹介する流れで構成しました。

完成した南紀熊野ジオパークガイドブック【英語版】「Nanki Kumano Geopark Travel Guide」は、南紀熊野ジオパークのエリア内で配布しているほか、ウェブサイトからもダウンロードできます。ぜひご覧ください。
https://nankikumanogeo.jp/news/news-18793/
