銚子ジオパークにある「余山貝塚」をテーマとした、児童向けパンフレットおよび学習支援教材を制作しました。
余山貝塚は、縄文時代の人々のくらしを知る上で重要な遺跡であり、シカなどの動物の骨や角から作られた釣針や銛、大量の貝輪が出土しています。特に、ベンケイガイなどの二枚貝に孔をあけて作られた縄文時代のブレスレットである「貝輪」は、縄文時代の文化や交流の痕跡を今に伝える貴重な資料です。
また、縄文時代当時は現在よりも温暖な気候であったため、遺跡の前には「古鬼怒湾」と呼ばれる海が広がっていたと考えられており、余山貝塚の周りでは豊かな海の恵みとともにくらしが営まれていたことがわかっています。

本業務では、こうした縄文時代のくらしや当時の自然環境を子どもたちにわかりやすく伝えるため、考古学関連書籍の挿絵を多数手がけるイラストレーターのスソアキコ氏に描き下ろしイラストの作画を依頼しました。貝塚でのくらしや自然環境については、学芸員監修のもと、考古学的知見を踏まえながら可能な限り復元し、親しみやすいビジュアルとして表現しました。

また、地域内の小学生を対象とした現地学習の機会の多い余山貝塚について、より深く理解してもらうため、現地見学の事前・事後学習で活用できる学習シートも制作しました。小学校社会科の学習指導要領との関連性を意識しながら、縄文時代のくらしだけでなく、銚子地域の特徴についても学ぶことができる内容としました。

銚子市を訪れた際には、地域の方々の手によって遺跡の景観が大切に守られている余山貝塚や、銚子ジオパークのサイトにもぜひお立ち寄りください。
参考:
銚子ジオパーク https://www.choshi-geopark.jp/
