国内のジオパーク地域やジオパークを目指す構想地域が加盟する日本ジオパークネットワークでは、日本ジオパーク全体のレベルアップや、加盟団体の交流による普及啓発、事例の共有化を目的に、全国研修会が開催されています。
研修会が開催された2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大により、働き方や暮らしが大きく変化したことで、これまでの“都会”を中心とした考え方から“地方”を中心とした「幸せな暮らし方と働き方」へ少しずつシフトチェンジが始まりました。
そのような状況の中、地域資源を守りながら活用するジオパークで、持続可能な地域づくりを行うために「地域のブランド化」をテーマに全国のジオパーク地域で考える研修会を実施したいとのご相談を、三笠ジオパーク推進協議会様より頂き、研修プログラムの立案から当日のファシリテーション、成果の見える化まで研修会の開催をサポートいたしました。
研修会のプログラムの作成にあたり、全国のジオパーク協議会や参加者へ地域のブランディングに関する取組み状況や抱えている悩みについてアンケート調査を行いました。
その結果を踏まえ、研修会の目標を「地域ブランド構築の前段階である商品の顧客ニーズを分析、把握し、その商品を伝える『メッセージ(キャッチコピー)』を作ることを通して、ジオパークを活用した地域ブランドについて考えること」としました。
また、参加者が自地域に戻ってからの活動へつなげられるように、グループワークを中心としたプログラムを設定し、手法の定着を図りました。
研修会では、題材となる地域素材の①何を、②誰に、③どのような言葉で伝えるのかについて、それぞれ①SWOT分析、②ペルソナ設定、③キャッチコピーづくりで考えました。また、1日目「山﨑ワイン」、2日目「高校生レストラン」、3日目「三笠ジオパーク」を題材として取り上げ、3日間を通してモノ→ヒト→地域の流れでブランディングを考えました。