日本ジオパークネットワークへの加盟を目指し、多様な関係者がジオパークやSDGsの理念を共有する場として、弊社では2021年度より徳島県三好市で研修会開催をお手伝いしています。2年目となる2022年度は、「ジオパークとSDGsを自分ごとに」をテーマに研修会を実施しました。
昨年度のアンケートから、「三好ジオパーク構想の要素が薄かった」「自身の活動とジオパーク活動との紐づけがやや不足していた」との声が寄せられました。そこで、より三好ジオパーク構想とSDGsを結びつけて自分ごとに落とし込める内容とするため、研修会プログラムの見直しを図りました。
改善点①
ジオパーク紹介講演に「三好ジオパーク構想」を追加 ジオパークの活動やその理念に関する説明に加え、三好ジオパーク構想の特徴について外部の目線からお話しする時間を設定しました。
改善点②
ワークショップのブラッシュアップ 参加者に日ごろの生活や仕事がジオパークやSDGsにどのように関わっているかを考えていただくため、「地域の課題解決に向けたシナリオ作成」をグループワークとして行いました。5人程度のグループに分かれ、「イシューマップ」を使用して、SDGs17のゴールと参加者自身の活動との紐づけをしました。そのうえで「地域の人口減少に歯止めをかける」を課題に設定し、協働シナリオやジオパークの視点を取り入れながらグループディスカッションを行い、解決策を模索しました。
さらに、研修会で学んだ理念が現場でどのように実践されているのかを知っていただく場として、ジオパークの先輩地域から学ぶ特別講習を開催しました。
北海道の三笠ジオパークで行政職員でありながらガイドとしてもジオパーク活動に携わる下村氏を講師に招き、自治体職員として携わってきたこれまでの経験談をお話しいただきました。