三笠市では、「ジオパーク」や「日本遺産」を通じて、地域資源を活用した観光地域づくりが進められています。その一環として、観光庁の「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」による補助を受け、「旅マエ、旅ナカ、旅アトにおける顧客の体験ストーリーと音声ガイダンスシステムを活用した地域の観光活動DX化事業」が実施されました。
その中で弊社は、「旅マエ向けコンテンツ」としてのオンラインツアーの制作と配信をお手伝いしました。
はじめに、一般的なオンラインツアーやその参加者の動向を分析し、以下のような方向性を設定しました。
①ターゲットは、オンラインツアーから地域訪問や特産品購入への行動のつながりが期待できる30~40代男性に設定する
②旅への誘導(プロモーション)を目的としつつ、単独のコンテンツとしても成立するものにする
③参加者とのインタラクションを採り入れられるよう、リアルタイムで配信する
その上で、全5回を通じて「三笠1億年のモノ語り」を体験してもらえるようなオンラインツアーのシナリオを設計しました。三笠を代表する地域資源の魅力を深く発信するため、ジオパークのガイドや化石の専門家、ワインの作り手など出演者のキャスティングにもこだわりました。
オンラインツアーでは、一方的な語りではなく、出演者同士で掛け合いをしながらテンポよく進行しました。第2回では現地との生中継を取り入れるなど、三笠としては初のオンラインツアーでしたが、参加者に楽しんでいただけるよう様々な配信方法にチャレンジしたところです。
また、配信時はチャット機能を活用して、参加者からの声も反映しながらトークを展開していきました。アンモナイトの進化や三笠でのワイン作りのこだわりなど、参加者からたくさんの質問・コメントが寄せられ、三笠という地域に興味関心を持っていただけたのではないかと思います。
オンラインツアーのアーカイブは三笠ジオパーク推進協議会様のYouTubeチャンネルにて配信されています。
第1回 北海道・三笠1億年のモノ語りーさぁ行こう!一億年時間旅行へー
第2回 1億年の時を越える「野外博物館」の旅-石炭と地層から読み解く北海道・三笠1億年のモノ語り
第3回 化石博士が語る、アンモナイトが泳いでいた世界ー北海道・三笠1億年のモノ語りー
第4回 ワインから見えてくる三笠の気候・地質・歴史、そして未来-北海道・三笠1億年のモノ語り-