地域の遺跡から出土した縄文時代の土器や石器に触れる児童たち

【北海道】縄文世界遺産を活用した次世代育成事業(令和5年度)

2024年07月18日

北海道では、令和4年度より継続してユネスコ世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」構成資産を始めとする北海道内の縄文遺跡の活用を進めています。

令和5年度は、弊社と映像制作会社である株式会社KOOとの2社で協働して、北海道の縄文遺跡より出土した土器や石器の製作・使用方法と、祭祀や儀礼、装身具について紹介する動画を制作しました。

また、各地域から出土した実物資料を活用したゲストティーチャー授業のお手伝いをさせていただきました。

動画制作では、自然から得られる素材から土器や石器を製作し、使用するまでの流れが分かるようにこだわりました。

そのため、土器の製作編の動画撮影にあたっては、江別市郷土資料館および同館にて活動している「土器の会 」の皆様に協力いただき、江別市で採取される粘土から輪積みによって土器を作り上げるまでの工程、そして野焼きにより焼成するまでの工程を撮影しました。


 


土器の使用編では、北見市教育委員会およびところ遺跡の森にご協力をいただき、復元された竪穴住居内で制作した土器を用いて、北海道の食材を実際に煮炊きする場面を撮影しました。

ゲストティーチャー授業では、考古学を専門とするスタッフが北海道内の小中学校計10校、393名を対象に授業を行いました。

授業では1人1台端末を活用し、令和4年度に整備した遺跡の360°VRツアーや出土資料の3Dデータの操作を通して北海道を代表する縄文遺跡やその出土資料を体感してもらいました。

また、各学校の地域の遺跡から出土した実物資料に触れてもらうなど、バーチャルとリアルそれぞれの良さを取り入れました。